技術情報

防音パネル内のゴムシートは無意味⁉️

2024/07/25

遮音・制振材として「ゴムシート」は一般的に騒音対策のための材料として広く認知され使用されてきました。

*ここで表現するゴムシートには以下を含みます。

  • 遮音シート
  • ゴム板
  • 軟質ゴムシート
  • アスファルト系シート/ボード

ゴムシートは防音パネルの内部にも使用されます。

下図は、防音室や防音カバーに使用する一般的な防音パネルの構造、断面図です。

この作り方は、防音会社では20年以上前から良く用いられています。

ゴムシートは鉄板のビビリ音を防ぐ(制振)目的と遮音量の補強という意味で設計されます。

ここで、本記事のタイトルである「防音パネル内のゴムシートは無意味⁉️」というテーマについて記載します。

まず、当社ソノーラテクノロジーでは、このような防音パネルの設計はしません。つまりゴムシートは使っていません。

その理由は、

  • (1)費用対効果が見込めないこと
  • (2)代替法が存在すること

からです。

ゴムシートは、一定の制振効果(基本的には125Hz以上がターゲット)と、一定の遮音量補強効果があります。

しかし、ゴムシートは非常に高額な材料であり、物価上昇の影響もあり、年々価格が上昇しています。当社も10年以上前は使用実績がありますが、現状は当時の価格の1.5倍程度になっています。

一定の制振効果と遮音量補強効果を得るためには、価格を抑えつつ他の設計法で代替が出来ます。(企業秘密ですが)

ゴムシートを使った防音パネルの設計法は古いです。この防音パネル設計を採用している会社は、20年前から進歩していません。コストも高いので推奨しません。

ゴムシート(遮音シート)単体についての別記事もありますので、そちらもご覧ください。

また、上図に記載のあるパンチングメタルについても当社では非推奨としています。

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