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遮音構造の未来
2021/08/04
- 無響室・防音室のソノーラ
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遮音構造とは、遮音層の構造や遮音ドアのパッキンの構造のことをいいます。
当社は、常時遮音技術についての研究開発を行っていますが、遮音構造の未来に向けてとても面白いテーマがいくつもあります。
簡単にいうと、「不要なものを省いていく作業」となります。不要なものを省きよりシンプルな構造を開発する。これがメインの考え方です。
それでは、我々が考える現時点で不要なものというのは何かというのをいくつか記載していきたいと思います。
1. 無駄な重量
遮音量を増やすには質量則が基本と言われています。つまり、材料が重ければ遮音量は増すということです。ですが、これはあまりにも単純な考えです。重量があることで、耐荷重の問題で設置条件に合わないなどという事態、輸送、搬出入等の難易度向上にもなります。
2. 無駄な材料
1に連動しますが、材料を多く使うことでコストに影響しますので、極力無駄な材料を使わない設計が求められます。特に、近年は鋼材の材料費がかなり高騰しています。結果、お客様に対して高価な設備を提供せざるを得なくなります。
3. 無駄な手間
構造を複雑化することにより、その構築にかかる手間(人や時間)が増加します。設計の手間、製作の手間、組立の手間となります。これらは全て価格に転嫁されます。
4. 無駄な密閉方法
隙間の処理方法等のころです。例えば、ドアに取り付けるゴムパッキンです。無響室の場合は、ゴムパッキンを三重構造等にすることもあります。これが二層、一層となることでシンプルな作りとなりコストも下がります。
当社の開発の意図は、シンプルな構造=コストダウンにつなげることです。当然その開発の過程において遮音性能を落とすことはNGです。
これらの開発から生まれた製品が、当社の遮音パネルや遮音ドアです。現時点で遮音パネル、ドアは最薄で25㎜厚を実現しました。無響室では最薄40㎜ですが、まだまだ軽量化は出来ると考えています。つまり、軽量化、薄型化、シンプル構造、これらの実現のために日々研究開発を行っています。
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