技術情報

究極の遮音ドア密閉方法

2024/10/09

遮音ドアは通常、ドア枠とドアの密閉用にパッキンが設けてあり、グレモンハンドルなどによりパッキンを潰して隙間をなくすことにより密閉します。

パッキンはゴムやスポンジ系やシリコンなどの素材で作られていることが多いですが、どうしても使用頻度や経年により劣化してしまいます。

何度もドアを開け閉めすると、パッキンの復元性が弱まったり、パッキン自体が変形や断裂してしまいます。そうなると、ドアの遮音性が損なわれてしまいます。

パッキン自体の遮音性も、ドア本体部分に比較すると低いです。

では、パッキンに代替する密閉方法はあるのでしょうか?

当社が考える方法は2つあります

1. パッキンがない状態とする

この技術は当社の企業秘密ですので詳細は記載できませんが、パッキンがなくても遮音ドアの遮音性を維持する設計方法があります。

こちらは当社オリジナルの遮音ドアです。床面の段差(クツヅリ)がありません。

設計に詳しい方であれば、ドアボトムを使用しているのだろうと思われるでしょうが、ドアボトムは使用していません。

ドアボトムとは映画館のドアなどにも使われている部品です。

*株式会社シブタニ様:オートドアボトム画像

ドアが閉まった際にドアの枠にボタンが当たり、ボタンが押し込まれることでドアボトム内の板バネに連動して密閉用のゴムパッキンが伸び床面との隙間を埋めます。

ただ、ドアボトムはいくつか問題があり、当社が採用していない理由を記載します。

パッキンの密閉性にムラがある

板バネの特性上、床に対して垂直かつ均一に力が加わらないため、密閉度にムラが発生してしまうことがあります。

遮音性が低い

簡易的な防音室であれば使用は出来ると思いますが、機構上パッキン周りの隙間や空洞が発生してしまいますので、そもそもドアボトム自体の遮音性が低いです。

では、どのようにフラットシル構造を実現しているのか、それは企業秘密ですが、実際に多くの採用実績があります。

2. メタルタッチ

メタルタッチとは金属同士が接したことをいいます。つまり、パッキンではなく金属同士で隙間を埋めてしまうということです。

パッキンと比較すると、金属は硬く強度もありますので、ヘタリなどの問題が発生しにくいです。
メタルタッチといえども、金属だけではなくナイロンや硬質樹脂などでも良いと思います。

ただ、メタルタッチで隙間を埋めるためには、かなりの寸法精度と現場での調整が必要になります。
寸法精度が低いと、隙間が空いてしまいますのでそこから音が流入しますし、現場でドアを取り付ける際に立ちやレベルなどの調整難易度が高いです。

では現実的に使用できるようにするためには、どのように設計するのか・・それも企業秘密です。(申し訳ないです)

以上、2点が、現時点で当社が考えるパッキンに代替する遮音ドアの究極の密閉方法です。

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