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無響室の形状:正方形ではなく長方形である理由
2024/11/30
- 無響室・防音室のソノーラ
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- 無響室の形状:正方形ではなく長方形である理由
無響室は、正方形ではなく長方形で設計を行うことが基本です。
当社の規格無響室の寸法も全て長方形になっています。
(例)組立式無響室H-3外寸: W4200 × L4800 × H3700
無響室内に設置する測定対象物は部屋の中心に配置しますので、中心点から放射された音がどのように室内を伝搬するのかが影響します。この際に、正方形ですと様々な問題が発生する可能性があります。
正方形無響室の問題点
1. 定在波の発生
- 正方形の場合、室内の各辺の長さが等しいため、特定の周波数で定在波が発生しやすいです。これにより、室内の音響分布に偏りが起こり、測定の正確性に影響を及ぼします。
2. その他音響障害の発生
- 正方形の場合、壁面同士の対称性が高いため、反射波が重なることで干渉が起こり、音響障害が発生する可能性があります。
- 音源が中心地点から放射されることにより、正方形空間では音波が均等に壁面へ到達しますので、特定方向での低周波域の吸音性が損なわれる可能性があります。
以上のことから、当社では、無響室の室内形状は真四角ではなく長方形を推奨しています。
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