技術情報
防音ドアに使用するハンドル
2021/02/24
- 無響室・防音室のソノーラ
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- 防音ドアに使用するハンドル
防音ドアは、ゴムパッキンを隙間なく密閉させるために、一般的なドアとは異なる「密閉用ハンドル」を使用しています。密閉用ハンドルは、ハンドルに取り付けられたテーパーやローラーで、ゴムパッキンを数ミリ押し込む機構です。
密閉用ハンドルの種類、呼称
国内の密閉ハンドルメーカーは、タキゲン社、シブタニ社、中西産業等が有名です。各社で異なりますが、ローラー締まりハンドル、グレモンハンドル(クレモン)等の呼称がついています。このハンドルをドアの大きさや必要とする密閉度により、一点締め、二点締め、三点締めとハンドルの数を増やし使用します。
密閉ハンドルの問題
密閉ハンドルは、テコの原理を利用していますので、ローラーやテーパー部分に大きな力が加わります。そのため、ゴムが硬すぎたり、ゴムの押し込み量が大きすぎると破損の原因となります。また、住宅のドア等の一般的なドアとは異なる動作が必要ですので、ドアの開閉作業方法を誤ると、ハンドル先端部分をドアの戸先にぶつけてしまうことがあります。
そのため当社では、上図のように、通常とは逆向きの取付方法を推奨しています。この取付方法であれば、右手で取手を持ち、左手で密閉ハンドルを操作します。このことで、誤作動を極力起こさないようにしています。しかし、この方法でも破損が発生するケースが稀にあります。
新型密閉ハンドルの開発
当社では密閉ハンドルの問題を改善するため、2020年6月現在、某ハンドルメーカーに新型のハンドル開発依頼を行っています。※破損実例のあるハンドル先端と持手部分を従来品よりも強化、OPEN時におけるハンドル先端とストライクの位置を離す。リリース時のスプリング強化。
新型ハンドルは来年中旬の発表を予定しています。
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