技術情報
ポリエステル繊維吸音クサビの問題点
2023/07/17
- 無響室・防音室のソノーラ
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- ポリエステル繊維吸音クサビの問題点
近年、ポリエステル繊維吸音材を無響室の吸音クサビとする設計が増えてきています。
その理由と問題点について記載します。
理由
- ポリエステル繊維はグラスウールと比較すると繊維飛散が起こりにくいので、ガラスクロスなどの表面仕上が不要とみなされる場合がある
- 表面仕上が不要であり製造が簡単であることから、比較すると低コストである
- 吸音クサビメーカーの数が年々減っていることから調達が困難であり代替品として利用できる
- ある程度の吸音性を有しているため、簡易無響室として使用が可能
問題点
- 可燃物であり、内装制限のある箇所では使用出来ない
- 溶融点、軟化点が低く、変形がしやすい
- 多孔質繊維剥き出しの状態での内装は水、油、塵などの影響を受けやすく、吸音性を損なう要因となる場合がある
- グラスウールと比較すると吸音性が低い、つまりグラスウール製吸音クサビよりも厚さが必要であり、結果的にスペースを取り価格メリットがなくなる
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