技術情報

LED照明の問題点

2025/02/20

防音室や無響室内にはLED照明を設置します。その際にユーザー希望の照度に応じて照明の機種や数量などを設計します。

しかし、LED照明の設置には様々な問題点があります。

問題点 (1)

個人差はありますが、照度を確保しすぎると、あまりにも明るく、眩しさを感じてしまうことがあります。蛍光灯や白熱灯を御存知の世代の方は、LEDは比較的眩しいと感じる方が多いと思います。また、筆者のように、特に明るさや眩しさに弱いタイプの人は、明るすぎる環境下では目に負担になったりもします。

* 筆者は明るさに弱いタイプであり、学生時代、校庭で行われる全校集会では、太陽光に反射するシャツが眩しすぎて目が開けられませんでした。

先日、某自動車メーカーに半無響室を設置し、御客様の御要望は室内照度500Lxでしたが、半無響室完成後、作業者の方が眩しすぎるとのことで、照明の数を後で減らしたというケースもあります。

眩しく感じる理由A

LEDライトは、小さなチップから光を発するため、光源が非常に小さく、光が集中して放射されます。このため、同じ光束(ルーメン)を持つLEDでも、その光が集中的に放射され、他の照明と比べて「眩しく感じる」ことがあります。

眩しく感じる理由B

特に白色LEDは青色光を多く含んでいるため、強い青白い光を放つことがあります。青色光は、目に強い反射を与え、眩しく感じやすいです。また、目の疲れや不快感を引き起こすことがあります。

これらのことから、照明照度は低めに設定する、白色ではなく昼白色や暖白色の電球にするなどの対策が必要なことがあります。

問題点 (2)

LEDライトは球切れがしないといわれています。製品によっては10年間保証など故障しづらいイメージがあると思います。

しかし、LEDも突然切れたりします。筆者の自宅リビングのLEDシーリングライトは購入後3ヶ月で切れました。

蛍光灯や白熱灯のように、予備電球を用意しておくなどの必要があります。

問題点 (3)

その他

  • 初期コストが高額である
  • 適切な熱管理が行われていないと性能が低下したり、寿命が短くなったりすることがある
  • LEDライトは光源が小さいため、光が集中して放射されることが多い

これらのことから、LEDライトは多くの利点(省エネ、長寿命、高効率など)がありますが決して万能ではなく、問題点やデメリットも理解しておく必要があります。

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