技術情報
不燃材料とは？
2024/09/01
- 無響室・防音室のソノーラ
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- 不燃材料とは？
ソノーラでは、防音室や無響室の内装仕上として使用する吸音材は、全て国土交通大臣が認める「不燃材料」です。
ここでは不燃材料について御紹介します。
不燃材料とは？
不燃材料とは防火材料の一種です。
防火材料とは、不燃・準不燃・難燃の性能区分に応じ、国土交通大臣もしくは国土交通大臣が認定した材料のことです。
国土交通大臣より認定を取得した防火材料には認定番号が付与され認定書が発行されます。
不燃材としての条件
- 燃焼しないものであること
- 防火上有害な変形、融解、き裂その他の損傷を生じないものであること
- 避難上有害な煙又はガスを発生しないものであること
不燃材料として認定されるためには、指定の燃焼試験を行い、これらの条件をクリアしなくてはなりません。※試験体（材料）を直接加熱し何分で発火するか等により判定されます。
不燃材料には下記3種があります。
- 不燃材料 NM-####
- 準不燃材料 QM-####
- 難燃材料 RM-####
付与される認定番号にそれぞれ、NM, QM, RMと記載されることにより識別されます。
3種の内、最も燃えにくいものが不燃材料、燃えやすいものが難燃材料といえます。
不燃材料が求められる理由
建築基準法では建物の内装材に関する様々な規定があります。
内装制限: 対象となる建物の内部で火災が発生したときに人体にとって有害な煙やガスなどが発生することを防ぎ、建物内部にいる人々の避難をスムーズに行えるようにするための内装施工の規定
内装制限上、内装材は防火材料が指定されます。また、防音室や無響室は、内部に発熱体が設置されることがあります。
無響室の事例
無響室内で車両のエンジンを運転させ、その音響試験を行うとすると、エンジンの発熱により内装材が燃えてしまうことが考えられます。この場合、燃焼しやすい内装材は燃えてしまい、無響室内装が発火してしまうことが考えられます。
以前、無響室の内装に使用される吸音クサビはグラスウール＋ガーゼ（寒冷紗）が一般的でした。当然、ガーゼは燃えますので、当時は不燃認定品ではありません（現在は取得しているようです）でしたので、ガーゼが燃えてしまい問題となったことがあります。
では、防音室や無響室は内装制限の対象なのか？→一概にはそうとはいえません。
内装制限は建築基準法で定められていますが、実際に検査を行う所轄消防署、消防署の担当指導官によって判断が異なるケースも多いです。
無響室とは異なる電波暗室という部屋があります。電波暗室は電磁波の乱反射を防止するために電波吸収体という内装材料を使用しますが、電波吸収体自体は特性上、不燃材料で構成することが困難であり、現在でも、不燃材ではない電波吸収体により電波暗室を構築することが多いです。
このように止むを得ない場合は、所轄消防署等も認めざるを得ないと思われます。
勘違いされやすいこと
前述の不燃材、難燃材はUL規格（UL94）の難燃グレードとは異なります。試験方法、判定基準も異なりますので、両者が混在しないよう注意が必要です。
UL規格における難燃材であっても、国交省不燃認定品ではないということです。
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無響室・防音室メーカーであるソノーラテクノロジーでは、東京、静岡、愛知、兵庫を拠点に、全国対応が可能です。音響測定・調査・診断～設計製造・施工・保証迄の自社一貫体制です。また御殿場市の「富士山テクニカルセンター」には無響室・防音室のショールームがあります。実際に測定器を使用した状態で、当社製品の高い性能を確認いただきながら、独特の無響空間を体感することができます。またショールームの他に、当社紹介の映像、工場の見学も合わせて実施しております。国内にて無響室を無料開放している機関はほとんどありません。製品の購入を検討されている方、当社へ興味をお持ちの方、 一般の方、メディアの方など業務外での御利用も可能です。是非お越し下さい。
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