技術情報
超低周波音
2023/02/25
- 無響室・防音室のソノーラ
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超低周波音(Infrasound)は、20Hz以下の音波のことを言います。人間の一般的な可聴域は20〜20KHzとされていますので、超低周波音は耳に聴こえない音とも言えます。
超低周波音は、ポンプ、ファン、ボイラー、振動振るい機、トンネルなどで発生する可能性があり、騒音対策の対象となることがあります。超低周波音は、「圧迫感や振動感」といった心理的生理的影響、サッシやドアなどの建具がガタガタと揺れてしまったりといった物理的問題となるケースもあります。
ただ、超低周波騒音対策は非常に難しいですし、対策の度合いによってはかなりの費用が掛かります。騒音対策の方法は、音源を囲い込むことが一般的ですが、高い減音量が必要であれば、超低周波音を遮音材で遮断するには非現実的なほど重厚な構造となってしまいます。そもそも音だけではなく音源が振動を発生させている際にはその振動も防ぐ必要もありますので、囲い込む音源対策以外に振動対策や対策物の剛性度合い、トラップ形状とするなどの工夫、サイレンサー(リアクティブ型)等が求められます。
そのためにはまず、音、振動の測定、解析から発生原因や伝搬経路などを捉える必要があります。超低周波音を測定するためには、普通騒音計では測定が難しいことから、低周波音圧レベル計と対応したマイクロフォンを使用します。振動の測定には振動測定器を使用します。
全ての騒音対策は、現場調査、測定、解析からスタートします。ただ、それでも音源や原因を特定出来ないということもあります。特に、超低周波音対策は防音専門会社でも多くの実績があるわけではなく、一発で解決!保証します!というのは中々言えないでしょう。段階を踏まえて行うことにより原因と思われる部分を一つずつ潰していくなどの腰を据えた長期的な策を講じることもあります。
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