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【グローバル顧問:南治子のコラム5】ソノーラの夢を見た No.2
2025/01/16
- 無響室・防音室のソノーラ
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実は、コラム「ソノーラテクノロジーとの出会い」の第三稿(202412/19初掲)を書き上げた夜、ソノーラが再び夢に出てきました。
大阪に住んでいる私は、久しぶりに東京のソノーラを訪れました。
世田谷区成城にある本社のすぐそばに、いつの間にか広い工場が新設されていました。
そして、小さな会社では驚きの話なのですが、10人もの新入社員が入社したそうで、5人ずつのグループに分かれて工場研修を行っていました。
従業員数が増えたことにより、白いきれいなマンションの寮も完備されました。
そこには営業のTさんやCさん、経理や総務の方々が、帰りが遅くなると泊っているとのことでした。私もそこに泊めてもらうことになりました。
すると会長がやってきて、
「今回の第三稿は、何を目的として書いたのですか?これでソノーラへの就職希望者を増やせると思うのですか?」
と鋭い質問をされました。すでに10人も採用したけれど、まだまだ増やしたいようです。
ここで本音を言うと、実は第三稿を提出した時、コラムとして完成度が高くないのではと密かに自信がなかったのですが、その深層心理を夢の中で会長に見破られてしまい、返す言葉が見つからず黙りこくってしまいました。
けれども会長はそれ以上私を問い詰めず、工場内にある無響室材料の洗浄工程へと案内し、説明を始めました。
「実は洗浄に○○石鹸を使用しているのです」
○○石鹸と言えば大阪の地場産業、ソノーラは製品材料だけでなく製造にまつわる周辺の製品までもオールメイドインジャパンを実現している、これはコラムの目的である「中小零細企業を応援する」使命も果たせると思い、次回のコラムは「ソノーラと○○石鹸」にしようと私は夢の中で決めるのです。
その夜、寮に泊まるのにパジャマを忘れたと私が騒いでいると、今度はCさんがやってきて、会社がどんどん大きくなることへの懸念を打ち明けられました。実は社内の誰かが既に反発して独立しており、全く同じ業態の会社をソノーラのすぐ隣に立ち上げたと。社名は「Yコーン」
なのでCさんも転職を考え始めたと、寮でみんながいるにもかかわらず、堂々と私に転職候補先企業のホームページを見せました。 社名は「K○○工業」。
意外と財務ポートフォリオがあまり良くないんだけどね、とCさんはつぶやいていました。私にはそれが、小さいけれども利益率の高かった、在りし日のソノーラへの郷愁にも聞こえました。
という私の支離滅裂な夢の話でしたが、企業の未来における現実を見た気がしています。
会社の規模が大きくなり、大型設備投資を行い、人材採用数も増え、福利厚生も完備、一見すべてが良い方向に行っているではないかと思うかもしれません。
しかしその一方で、会社の方針に反発して辞めていく人が出てきたり、派閥や対立が起こったり、現場と上層部の間に大きな隔たりが出来たりといった組織の課題も噴出してきます。
過去に支援した複数の欧州ベンチャー企業経営者が、
「会社を大きくすることが目的ではない。今のサイズのまま利益率を高めて、少数精鋭の大切なメンバーに還元したい。」
と言っていたのが印象的でした。
ソノーラが今後どのように歩みを進めてゆくのか、夢の中でヒントを教わったのかもしれません。
そして私自身は近い将来、「ソノーラと○○企業」というコラムを執筆する予感がしています。
(終)
ソノーラテクノロジー株式会社 顧問 南 治子
<略歴> 関西学院大学文学部フランス文学科卒業後、ベルギー王国総領事館商務部勤務を経て、企業顧問・コンサルとして独立。主に欧州企業の日本市場進出支援を行う中で、日本のすばらしい数多くの中小零細ものづくり企業と出会い、日本から世界へフィールドを広げる企業支援も手掛けるようになる。ソノーラでは主に欧州市場新規開拓を支援。
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