技術情報
フレームレス吸音楔
2023/02/16
- 無響室・防音室のソノーラ
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- フレームレス吸音楔
一般的な吸音楔は、フレーム式と呼ばれるもので、フレームで吸音楔の三角形状を作り、グラスウール32K密度品を充填し、その上から縫製したコーディランクロスや寒冷紗(ガーゼ)を被せるという作り方です。
この吸音楔はおそらく30年以上前から全く変わらずに今に至りますが、非常に高額である、フレームが音波反射面となる恐れがある、重い、生地がフレームと擦れ生地が破れる、手作業で作るために寸法精度と品質にムラがある、という様々な問題点がありました。
特に、フレームを製造する企業が国内では年々少なくなってきており、価格の高騰が懸念されていました。2000年以降、価格は常に変動しており、最安値の時期から比較すると1.5倍以上となることもありました。ただ、現在では、フレーム式吸音楔を製造するメーカーは国内では2社程度しかありません。これも時代の流れではありますが、年々陳腐化されてきたことを表している結果といえます。
当社では19年前に、これらの問題を解消するためにフレームのない吸音楔を製品化、以降多くの納入実績がありますが、最近、ようやく他無響室販売店でもフレームのない吸音楔(フレームレス吸音楔)の製品化を目指し始めています。しかし、あまりにも遅いと思います。当社は、特許取得を行わない方針ですので、真似をされても異議申立はしませんが、真似をした時点でそれは二番煎じなのです。真似をされても、その次を開発していますので、真似をするだけの企業に追いつかれることはありません。
当社では、すでに次世代の吸音楔の製品化に向けて準備を行っています。本年2023年中には製品化を行う予定です。
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