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エコーチェンバー現象
2022/12/11
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エコーチェンバー現象という言葉を知っていますか?
エコーチェンバー(Echo Chamber)は残響室のことでもあります、ただ、エコーチェンバー現象というのは残響室内で起こりうる音響現象のことではなく、残響室を例に作られた言葉です。
電子掲示板やSNSの、自分と似た意見や思想を持った人々が集まる場にて、自分の意見や思想が肯定されることで、それらが正解であるかのごとく勘違いする、又は価値観の似た者同士で交流・共感し合うことにより、特定の意見や思想が増幅する現象。閉鎖空間で似た者同士で意見をSNSで発信すると自分と似た意見が返ってきて増幅していく状況を、閉じた小部屋で音が反響する物理現象から例えたものである。(Wikipediaより)
Twitterなどで自分の主張に反対意見を述べるアカウントをブロックして、共感してくれる人だけで馴れ合う。井の中の蛙になってしまうかもしれません。このように、よくあることから生まれた言葉です。
そもそもエコーチェンバー(残響室)というものは一般的にはあまり知られていないと思います。
残響室はコンクリートなどで囲まれ密閉された多面体空間または、音波が反響、残響しやすい形状に作られている部屋のことです。
エコーチェンバー現象は
- 密閉をされている=閉鎖空間
- 音波が反響する=意見が返ってくる様
に例えているようです。
残響室は音波の測定に使用されます。吸音材を残響室内に設置して、スピーカーから発生した音がどの程度吸音するかを測る(残響室法吸音率測定)などです。
残響室がどういうものなのか、実際に入って体験された方は多くないと思いますが、残響室では反射した音の残響時間が長く、手をパンと叩くと、パーーーーーーンと数秒間残響します。言葉も残響しますので、会話すら出来ないような空間です。
温泉などで音が反響して会話がしずらい経験をされたことがありますか?これの上位版が残響室です(感覚的な表現)。
無響室や防音室も同様ですが、密閉されている空間にいると、外の世界から遮断された感覚になる方もいると思います。
エコーチェンバー現象、面白い表現だと思います。
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