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騒音対策・防音工事プロセス
2018/06/23
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騒音対策・防音工事のプロセスを紹介します。
フレームワーク
騒音対策の大まかな流れは下記の通りです。
調査・測定 → 分析・検討 → 提案 → 設計・製造 → 施工 → 効果検証 → 完了
↓↑
(2次対策・3次対策)
調査・測定・分析
当然の事ですが、騒音源がどんな大きさの物か?どんな種類の音か?どのくらいの大きさの音かなどという事が解らなければ、どこに、どんな対策を、どの程度施工する必要があるのか?が解りませんので、対策の検討しようがありません。
ですから、まずは現場状況の確認含め、騒音源の調査・測定を行います。調査の結果、最初に騒音源と想定していた場所と実際の騒音源が異なるといった事もある為、調査・測定は必須になります。
次に、調査・測定で記憶した地点、周波数毎のデータを分析します。ここでは、騒音がどんな種類の音か?どのくらいの大きさの音かという事を細かく洗い出し、騒音源の実態を掴む事を目的としています。
実態が掴めなければ、後の作業全てに狂いが生じる為、対策方法を誤り、なんの効果も見られない対策を実施してしまう可能性がありますので、大変重要な作業です。
検討・提案
騒音源のイメージを掴む事が出来たら、実際の対策方法を検討します。
ドカンと覆って終了という場合は簡単ですが、作業用機械が騒音源となっている場合などは、全体を防音カバーで一律に覆ってしまうと作業性の低下を招く為、作業性の確保や容易に取り外しが出来る機構にする、騒音源以外への施工等、何らかの工夫が必要となり、対策を検討する側の経験、実績が最も試されるポイントでもあります。
また、実際に対策を施した場合に、どの程度の減音効果が発揮されるかなどもこの段階で決定します。
従って、効果保証値もこの時点で明確にされます。ソノーラでは、検討結果を騒音対策検討書として提案・提出するようにしています。
設計・製造・施工
次に、提案した対策内容を基に、防音パネルの構造が決定します。詳しい材料や、組み合わせ方法は企業秘密となっておりますが、内部構造は、騒音源の音の種類によって大きく変わります。(詳しくは「防音パネルについて」を御覧下さい。)
設計後、工場にて製造し、実際に施工となります。よく客先から、「施工だけ他社に御願いする事は可能でしょうか?」という質問を受けます。
客先へよく出入りされている会社で施工が出来れば費用が安くなる場合もある為だと思われますが、ソノーラの製造物の施工は全て騒音対策工事の熟練者に御願いをしています。
知識が豊富でない人が施工した場合、設計通りの性能を発揮する事が難しく、保証値を満足出来ない場合がある為です。調査~設計~施工までを全て音のスペシャリストで構成する為、保証が行えると思って頂ければと思います。
効果検証・2次対策
施工が終了すれば、効果検証を行います。事前に提出している保証値を満足しているかどうかを確認します。
敷地境界線上で○○dB以下確保、防音カバー外壁から1m離れた地点で○○dB以下を確保といったものや、労働安全衛生規則のA・B測定など様々な保証条件がありますが、事前に設けた保証値は絶対であり、万が一、保証値に達していなかった場合は2次対策、3次対策を無償で実施し、保証値を達成するようにします。測定結果は測定結果報告書としてまとめ、後日、提出するようにしています。
測定の結果、保証値を達成していれば、晴れて騒音対策・防音工事が完了となります。
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