技術情報
発泡ゴム・発泡ウレタンの防音材としての特性
2024/10/14
- 無響室・防音室のソノーラ
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- 発泡ゴム・発泡ウレタンの防音材としての特性
発泡ゴム・ウレタンは、ゴムやウレタンを基材として発泡させたものです。
スポンジもこれらの一種です。
防音材としては、これらの材料は吸音材、ドアパッキン、シール材などに使用されます。
下記は発泡材の拡大写真です。気泡体は主に、連続気泡、半連続気泡、独立気泡の3タイプがあります。
- 連続気泡タイプ:気泡同士が繋がった状態である。
→吸音材として使用出来る。 - 半連続気泡タイプ:気泡同士が繋がった部分と、そうでない部分がある。
→パッキンとして使用出来る。圧縮した箇所が形状記憶のようになる。 - 独立気泡タイプ:気泡が独立している状態である。
→密閉度が高いことからドアパッキンやシール材として使用出来る。
吸音性 | 独立気泡<半連続気泡<連続気泡 |
---|---|
密閉性 | 連続気泡<半連続気泡<独立気泡 |
このように気泡のタイプが違うだけで、防音材としての使用用途が異なります。連続気泡は密閉性が低く、ドアパッキンやシール材には不向きですが、独立気泡はその逆です。
これらの特性を理解せずに使用してしまうケースがよく見られますので注意が必要です。
独立気泡タイプで作られた吸音材なども販売されていますが、独立気泡は音が材料内に入り込まないので、吸音率が比較的低いです。「発泡スチロールは吸音材として有効だ」と聞いたことがないでしょうか? しかし、発泡スチロールは独立気泡タイプで作られていることが多いです。
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