技術情報
無響室の歩廊(グレーチング)
2023/04/25
- 無響室・防音室のソノーラ
- 技術情報
- 無響室の歩廊(グレーチング)
無響室(全無響室)には室内の床面に写真のような網を取り付けます。これをグレーチング(歩廊)といいます。
グレーチングは床面に一定の開口部を持ち、その下に吸音クサビが配置されています。これにより測定対象の音波が床面に当たった際に、一部がグレーチングの開口部を透過し吸音クサビにより吸音され、一部がグレーチングに当たります。
写真では吸音クサビが見えていませんが、これは落下物防止のための白いネットを張っているからです。
無響室には極力音波反射面があってはいけません。そのため、グレーチング自体は音波が直接反射しないように丸型形状となっています。これにより、丸型形状に当たった音は乱反射します。
また、グレーチングに当たった音は、グレーチング自体を振動させ自己雑音が発生してしまう恐れがありますので、剛性を持たせる必要があります。自己雑音が発生してしまうと、無響室での音響測定に悪影響が出ます。
ソノーラではグレーチングを案件毎に設計しています。基材はステンレス、鉄など、鉄の場合は亜鉛メッキ仕上げとしています。
グレーチングによる音波反射を最小限にするために、稀にワイヤーにテンションをかけて張り巡らせることもあります。その上を専用の靴(忍者が水面を歩く時のイメージ)を履いて歩くという事例もあります。
技術情報 新着記事
-
2024.11.20
無響室における吸音クサビ単体の吸音率について -
2024.11.09
【HBK×Sonora】VSAC+音響計測関連商品の御紹介 -
2024.11.05
吸音板「BFB」の施工方法御紹介 -
2024.11.05
クリーンルーム内での吸音材の使用について -
2024.11.05
逆二乗測定装置の開発その1 -
2024.11.04
音響性能保証の重要性について -
2024.10.30
無響室は危険な部屋?無響室に入った際の違和感、その原因は? -
2024.10.24
無響室、無響室業界の変遷(20年間)と未来 -
2024.10.19
密閉をしなくても防音は出来る?? -
2024.10.14
発泡ゴム・発泡ウレタンの防音材としての特性
SHOW ROOMソノーラ・ショールームのご案内
無響室・防音室メーカーであるソノーラテクノロジーでは、東京、静岡、愛知、兵庫を拠点に、全国対応が可能です。音響測定・調査・診断~設計製造・施工・保証迄の自社一貫体制です。また御殿場市の「富士山テクニカルセンター」には無響室・防音室のショールームがあります。実際に測定器を使用した状態で、当社製品の高い性能を確認いただきながら、独特の無響空間を体感することができます。またショールームの他に、当社紹介の映像、工場の見学も合わせて実施しております。国内にて無響室を無料開放している機関はほとんどありません。製品の購入を検討されている方、当社へ興味をお持ちの方、 一般の方、メディアの方など業務外での御利用も可能です。是非お越し下さい。
※現在、一時的に一般個人の方の見学予約を中止させて頂いております。御了承の程お願い致します。
〒412-0046 静岡県御殿場市保土沢1157-332 東名高速道路 御殿場ICより約15分
TEL 03-6805-8988 / eFAX 03-6740-7875(全支店共通)
CONTACTお問い合わせ・パンフレット請求
ソノーラテクノロジーの商品に関するお問い合わせやご相談は お問い合わせボタンよりお気軽にご連絡ください。 資料を郵送でご希望の方はパンフレット請求ボタンよりご連絡ください。